F1第8戦ヨーロッパGPフリー走行1回目、詳細レポート

2011年06月24日(金)

2011年F1第8戦ヨーロッパGPフリー走行1回目が、6月24日(金)の現地時間10時(日本時間17時)から90分間、バレンシア市街地サーキット(1周/5.419km)で行われ、マーク・ウェバー(レッドブル)がトップになった。小林可夢偉(ザウバー)は、17番手になっている。

セッション開始時の天候は、曇り。気温25℃、路面温度は28℃。セッションが始まると各車が続々とコースインし、システム確認などを行うインストレーションチェックの走行を行った。しかし、市街地コースのため路面が汚れていることもあり、セッション序盤はガレージにとどまるクルマが多かった。

セッション序盤にニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)がタイム計測を一度だけ行ったが、タイムは2分6秒台であり、まだまだ本格的な走行とは言えない状態。その後、フォース・インディアのリザーブドライバーであるニコ・ヒュルケンベルグが走行を開始して、トップに。ヒュルケンベルグは、タイムを更新しながら周回を重ねていった。

開始約20分でミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)もタイムを計測。2番手のタイムを記録してピットへ戻った。また、ヒュルケンベルグが12コーナーへのブレーキングでバランスを崩し、すぐ横にある壁にクラッシュ。そのままヒュルケンベルグはクルマを降りた。ヒュルケンベルグはポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)のクルマで出走したが、左側のサスペンションが壊れてしまっている。

開始約30分、この時点でタイム計測を行ったのはまだ5人。トップはパストール・マルドナード(ウィリアムズ)、2番手ヒュルケンベルグ、3番手ハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)。マルドナードのトップタイムは1分43秒台。この段階になって、ようやくコースインするドライバーが増え始めた。

開始約40分、シューマッハが1分43秒050を記録してトップに。しかし、その直後にフェリペ・マッサ(フェラーリ)が1分42秒530を記録してトップタイムを塗り替えた。そのタイムをフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)がさらに塗りかえってアロンソがトップに。アロンソは、セクター2、3で全体のトップタイムを記録し、1分41秒683までタイムを短縮させた。

開始約45分、チーム・ロータスではヤルノ・トゥルーリのクルマでカルン・チャンドックが出走しているが、ギアにトラブルが発生したようで、チャンドックはスロー走行でピットへ戻っている。チームからは「2速ギアを使うな」と指示されていた。その一方、アロンソは自身のタイムをさらに更新し、1分41秒239を記録した。

残り約35分、マーク・ウェバー(レッドブル)が1分40秒台に突入してトップに。ウェバーの記録したタイムは1分40秒852だった。ウェバーはその後の周回でもタイム更新を続け、最終的には1分40秒403を記録してピットへ戻った。

セッション終盤に自身のタイムを更新するドライバーはいたが、ウェバーのタイムを上回るドライバーは現れず。セッション終了の直前にはスピンを喫したティモ・グロック(ヴァージン)がコース上でクルマを止めてしまった。クラッシュこそ免れたものの、グロックはその場でクルマを降りていた。

小林可夢偉(ザウバー)は、17番手で1回目のセッションを終えている。

【結果】カナダGPフリー走行1回目、各ドライバーのタイム、タイム差など

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