ジェンソン・バトン、雨のイギリスGPを願う

2011年07月07日(木)

マクラーレンのジェンソン・バトンは、今週末のイギリスGPがもし雨になれば、自分にとって表彰台を獲得する助けになるだろうと期待している。

2009年のF1チャンピオンであるバトンだが、これまで母国レースであるイギリスGPでの勝利がないばかりか、これまで11度にわたって出走しながら、いまだに表彰台にすら上ったことがない。

2週間前の前戦ヨーロッパGPが終わった時点でバトンは、イギリスGPの高速コーナーでレッドブルと互角に戦えるとは考えていなかった。

しかし、今週末の天気が雨になりそうだとの予報に、バトンの意気が上がってきている。

「ヨーロッパGPでのペースをみれば、みんなレッドブルに追いつくのは無理だと言うだろうね」

「僕らのクルマはウエット状態のときに調子がいいんだ。もし雨だと観客席のファンにはよくないと思うけど、僕らにとっては都合がいい。僕らのペースや結果という点からすれば、雨だといいね」

さらに、マクラーレンはレッドブルの最高技術責任者であるエイドリアン・ニューイが正しいことを祈っている。というのも、ニューイが今回から導入される規制について、レッドブルのクルマに「かなり重大な」影響を及ぼすだろうことを5日(火)に認めたからだ。

今年のF1では、クルマを地面へ押しつけるダウンフォースを発生させるディフューザーへ排気ガスを流し、ディフューザーの効率を上げるシステムが流行している。各チームとも、アクセルを踏んでいないときにもディフューザーへ排気ガスを流すシステムを開発したが、このシステムがイギリスGPから大幅に規制される。

この規制についてニューイは、『BBC』に対して次のように述べている。

「われわれのクルマは排気を重要視して設計されている。だから今回の規制はわれわれにとって、より大きな打撃となるかもしれない。でも、予想するのは本当に難しいよ」

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