ジェンソン・バトン、メルセデスGPを警戒

2011年12月07日(水)

来季はメルセデスAMGへチーム名を変更する現メルセデスGPに2012年F1制覇の可能性無きにしもあらずとして、ジェンソン・バトン(マクラーレン)が古巣への警戒を呼びかけている。

バトンは、メルセデスに買い取られるまでブラウンGPと名乗っていた同チームのマシンを駆って、2009年の王座を獲得した。

チーム代表は当時も今もロス・ブラウンが務めており、ドライバーはミハエル・シューマッハとニコ・ロズベルグのコンビで来季3年目を迎える。

セバスチャン・ベッテル(レッドブル)に次いで今季選手権2位となったバトンは、次のように『SID通信』へ話した。「普通なら、レッドブル、フェラーリ、それに僕らの強豪3チームがトップを占めると考えるのが常識だよね。でも、メルセデスは要注意だよ」

「彼らは、僕が世界チャンピオンになった時と同じく、今年半分を2012年の準備に充てていたんだ」

ところが、当のシューマッハはやや慎重だ。バトンの考えは正しいとチームの「全員が」願っているとしたうえで、『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』紙にこう発言している。

「来季は、自力で表彰台を狙えるくらいにはなるんじゃないかな。そのくらいの考えがより妥当だよ」

マクラーレンのテストドライバー、ペドロ・デ・ラ・ロサも、フェラーリとマクラーレンに加えてメルセデスGPがレッドブルに立ち向かえば、来季の選手権争いが面白くなるとしながら、シューマッハとは同意見だ。

今季のレッドブルは、クルマを地面へ押し付けるディフューザーへ排気を流すエキゾーストブローと呼ばれる技術が成功の要因になったと言われている。来年、この技術は禁止になるが、だからといってレッドブルの優位性が揺らぐとは限らないとデ・ラ・ロサは考えているようだ。

デ・ラ・ロサは『Marca(マルカ)』紙へ、次のように語った。「レッドブルを侮ってはならない。彼らは質の高い、クリエイティブなチームだ。エキゾーストブローはひとつの例にすぎないよ」

「あのシステムが2012年に無くなっても、彼らは独自のアイデアで再び僕らを驚かすに違いないさ」

この記事をシェアする

【関連記事】

2011年 F1ニュース一覧 rss

2011年F1ドライバー

2011年F1チーム

世界選手権

フォーミュラカー

市販車ベース