マクラーレンのジェンソン・バトンは、インテルラゴス・サーキットで行われたブラジルGP決勝を3番手からスタートし、3位となっている。
ジェンソン・バトン
「このサーキットではソフト側タイヤの性能を引き出すことができなかったよ。どのセットでもタイヤ性能の低下が激しかったから、このレース最後の2スティント(ピットストップから次のピットストップ/ゴールまで)はプライム(ハード側)のタイヤで走り切ろうって決めたんだ。プライムタイヤでのペースは素晴らしかったし、その2セットのプライムタイヤのおかげでいいバランスを見つけることができて、グリップを引き出すことができたよ」
「レース序盤でフェルナンド(アロンソ/フェラーリ)に抜かれてしまったのは残念だった。第5コーナーを立ち上がったところで、サーキット上にたくさんの破片が散らばっているのが見えたんだ。それが何だったのかは分からなかったけど、とにかくその上を走りたくなかった。そしたらフェルナンドがすでにいて、僕は左に寄せることができなくて後退せざるを得なかった。フェルナンドにしてみれば楽な追い抜きだったんじゃないかな?」
「でも、プライムタイヤが本当によく機能したおかげで、最後のスティントでフェルナンドに追いつけて、第3コーナーの立ち上がりで追い抜くことができた。理想を言えば、第1コーナーで仕留めたかったよ。DRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)を使用しない方が、より追い抜きの醍醐味(だいごみ)を味わえるからね。でも、第1コーナー後のストレートでのスピードを生かして彼に追いき、第3コーナーで逆転したんだ」
「僕たちは今日、全力を尽くしたし、表彰台はシーズンの締めくくりとしては素晴らしいよ。今シーズンは19戦中、12戦で表彰台に上ることができた。完走できなかったレースが2戦あるけど、それは両方とも信頼性の問題が原因だ。全体的には一貫性があって実りあるシーズンだった。今シーズンから来シーズンにつながる前向きな内容がたくさんある」
「冬の間に力強い開発を行って、来年は開幕戦から勝利を目指して戦う。僕たちにはもう少しシーズン序盤戦の戦闘力が必要だっただけさ。その点の改善がまさに僕たちがやろうとしていることだ。2012年はレッドブルをもっと苦しめたいね」
「最後に、チームの全員へ心から感謝の意を表したい。今年1年を通じて共に成長してきた。今となっては僕も完全にボーダフォン・マクラーレン・メルセデスというファミリーの一員のように感じている。この組織には信じられないほどの情熱が満ちあふれているんだ。その一員であることを誇りに思うよ」