伝説の「ウィリアムズ・ルノー」が再びサーキットを走るまで、しばらく待つ必要があるようだ。
現在、コスワースのエンジンを搭載するウィリアムズだが、かつて共にタイトルをほしいままにしたルノーと、来年からのエンジン供給契約を結んだことを先日に発表した。
1990年代にF1界を席巻した名コンビ復活ということで、テストも早い段階で行うのではとうわさされているが、ルノーのF1エンジン供給会社、ルノー・スポールF1のマネジングディレクターであるジャン・フランソワ・コベは、自動車雑誌『Auto Hebdo(オート・エブド)』の電子版『autohebdo.fr』でこれを否定する。
「われわれの哲学は変わらない。おそらく今年中のテストはないだろう。おそらく、新年早々となるだろう」
コベはまた、ウィリアムズとの再タッグに向けて相当の時間をかけたことを、次のように打ち明ける。
「われわれは昨季から話し合ってきたが、ここに至るまで合意にこぎつけることができなかった。V6エンジン(の規則)が固まる前に契約するつもりだったが、なかなか決まらず長引いてしまったよ」
F1では当初、2013年から4気筒ターボエンジンを導入することになっていたが、複数のエンジンメーカーやチーム側、レース主催者などがこれに反対したため、2014年からV6ターボエンジンを導入することが最近になって決まった。