ロータス・ルノーGPが資金難に陥っているといううわさは、イギリスGPの開催地シルバーストンでも絶えることがなかった。
先日、チーム代表のエリック・ブーリエは、そのうわさはモナコで前任者のフラビオ・ブリアトーレから発信されたものだと茶目っ気を交えて明かしつつうわさを否定していた。しかし、うわさの発生から6週間が経過したが、イギリスGPのパドックでも似たうわさが流れていた。
名称変更が繰り返される中、ルノー社とのカスタマーエンジン契約は継続しているものの、ロータス・カーズから資金を得ているロータス・ルノーGPとルノー社は、もはや何の関係もない。
さらにドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、来年からロータス・ルノーGPが使うエンジンすらもルノー製ではなくなり、コスワースが取って代わると伝えた。
しかし、同誌は、「(ロータス・ルノーGPの)担当部門はこのうわさを激しく否定している」とつづっている。
ロータス・ルノーGPについて同誌は「ろくな結果も残せず、エンジン代金の支払いも滞っているような状態では、状況が改善すべくもない」と辛らつな評価を下している。
ルノーエンジンについては、ウィリアムズが2012年からルノーエンジンを使用するとの発表があったばかりだ。
ロータス・ルノーGPとルノー社について、ウィリアムズの状況にもおそらく関連があると思われる。特に、先日のルノーエンジン搭載発表会は、イギリスにあるチームの本拠地で大々的に行われ、かつて共に戦ったナイジェル・マンセルやデーモン・ヒル、ジャック・ビルヌーブらF1チャンピオンたちも参加していた。