ロータス・ルノーGPは、所属ドライバーであり、現在ケガの療養中であるロバート・クビサを復帰させる前に、数回のテストを計画しているようだ。
これは、『F1news.ru』が報じたもので、その中でロータス・ルノーGPのチーム代表エリック・ブーリエは、早ければ「夏の終わり」にもテストを行うと語っている。また、先週にはクビサが、11月27日に行われる今季の最終戦ブラジルGPまでに、体調が回復する可能性もあるとコメントしていた。
クビサは、今季のF1が開幕する前の2月、イタリアのラリーに参加して大クラッシュ。生死の境をさまよいつつも、一命は取り留めた。しかし、一時は右手の切断が検討されるほどの重傷を右半身に負っており、現在はイタリアの施設で復帰へ向けたリハビリを続けている。
「現実的なゴールを設定したい。今後の数ヶ月でリハビリの進み具合の評価を受けてから、決断を下すことになる」とクビサは語っていた。
また、ブーリエは次のように話している。
「ロバートとはよく話をするよ。体調はいいが、神経の損傷から回復するには時間がかかるものだ」
「夏の終わりに回復の最終段階が始まると思っている。その後、いつ彼が復帰できるのか、より明確になってくるだろう」
また、クビサが実際にサーキットを走行するテストについて質問されたブーリエは、「秋ごろに計画しているものがある」と答えていた。
現在、F1テストは厳しく制限されており、シーズン中にサーキットを走行するテストはほぼ不可能な状態。許されているのは、プロモーション用の撮影に限られている。そのため、2009年にフェリペ・マッサ(フェラーリ)が負傷で欠場した際、当時は引退していたものの、復帰を試みたミハエル・シューマッハ(現メルセデスGP)のように、2年前のF1マシンを使用したテストになる可能性が高いとの報道もある。