女性ドライバーが2週間前、ひそかにF1テストを行っていたようだ。各国のメディアが報じている。
スペインの『Marca(マルカ)』とイタリアの『Italiaracing(イタリアレーシング)』が報じたところによると、スペインの元F1ドライバーであるエミリオ・デ・ビロタの娘、マリアが2年前のF1マシン、ルノーR29でテストを行ったという。
このテストはF1最高責任者のバーニー・エクレストンゆかりのポール・リカール・サーキットで行われ、エクレストンもテストの様子を見守ったようだ。
マリアは、フォーミュラレースのスーパーリーグに参戦しており、さらにユーロシリーズ3000、スペインGT、F3、そしてWTCC(世界ツーリングカー選手権)への参戦経験もある。
テストはロータス・ルノーGPのファクトリーが夏休みの閉鎖期間に入る前に行われたようだ。また、現在のF1ではシーズン中にサーキットを走行してテストを行うことが禁止されているが、今回は2年前のクルマを使用していることから、このテスト禁止ルールにも違反していない。
『Italiaracing(イタリアレーシング)』は、エクレストンが「女性をF1に参加させたい」という願望をかなえるため、今回のテストの「仕掛け人」になったと伝えている。
マリアは昨年、HRTとのかかわりも伝えられた。HRTはスペインのチームであり、スペイン人元F1ドライバーであるエイドリアン・カンポスが当初はチームを率いていたためだ。