F1ボス、日本GPに震災の被災者3,000名を招待

2011年08月25日(木)

F1の商業面を取り仕切るバーニー・エクレストンが、東日本大震災の被災者3,000名をF1日本GPに招待する。

東日本大震災にともなう原子力発電所の事故により、2輪のMotoGPでは日本でのレースをボイコットする動きがライダーの間で広がっている。これを受けてMotoGPでは、会場を栃木県のツインリンクもてぎから、F1も開催される三重県の鈴鹿サーキットへ移すことも検討されている状態だ。

その一方F1では、小林可夢偉(ザウバー)やエクレストン、鈴鹿サーキットを運営するモビリティランド関係者が、7月に行われたドイツGPの際に会見を開き、日本の安全性を強調。さらにエクレストンは、自費でチケットを購入し、被災者を招待する意向であると明かしていた。そして今回、そのエクレストンの招待企画の詳細が明らかになった。

モビリティランドの発表によると、エクレストンは世界各国で開催されるF1の中でも人気の高い大会の1つとして日本GPを評価しており、被災者にも観戦してもらうことで、少しでも日本の国民を元気付け、日本から世界に元気を発信したいと考えているという。

招待されるのは、1,500組、3,000名。その中の200組は被災地からの観戦ツアーとして、観戦チケットのほかにも出発地からの往復交通費(貸し切りバス)、食事(朝2・昼2・夜1)、さらに東京都内のホテルでの1泊がセットになっている。

Aプランとされたこのツアーは、盛岡市、仙台市、福島市が出発地に設定され、10月8日(土)の午後に出発し、決勝が行われる10月9日(日)早朝に鈴鹿サーキット着。レース観戦後に鈴鹿を離れ、この日は東京都内のホテルに宿泊し、10月10日(月)の午後、それぞれの出発地へ戻る予定だ。

もう1つのBプランは、3日通し券のペア観戦チケットが1,300組、2,600名へプレゼントされる。Bプランは、被災地以外へ避難している方も応募できるが、鈴鹿サーキットまでの交通費は自己負担となる。いずれのプランも2コーナー指定席のチケットになる予定だ。

Aプランは、日本自動車販売協会連合会 岩手県・宮城県・福島県の各県支部加盟の最寄りの自動車販売会社にて申し込みを受け付ける予定。申し込みを受け付ける販売会社は、9月4日(日)に鈴鹿サーキットのウェブサイトに掲載される。Bプランは、鈴鹿サーキットのウェブサイトからの応募となる。

Aプランの募集期間は9月4日(日)から9月11日(日)まで。Bプランの募集期間は8月28日(日)10:00から9月11日(日)23:59まで。詳細は、鈴鹿サーキットのウェブサイトへ。

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