ロータス・ルノーGPでのシート喪失が発表される直前、ニック・ハイドフェルドが解雇された場合にはチームを告訴する意向だと報じられていた。
ハイドフェルドは今季、開幕直前のラリー事故で重傷を負ったロバート・クビサの代役としてロータス・ルノーGPに加入したが、チーム首脳陣が満足するような結果を残すことができなかった。そのため、チーム側はハイドフェルドの解雇を検討していた。
しかし、ロータス・ルノーGP側からハイドフェルドへの支払いが遅れていたことから、契約解除に向けた交渉は難航しているとフィンランドの『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』は報じていた。ハイドフェルドの「有能な」マネジャーの活躍により、ロータス・ルノーGPはハイドフェルドに賠償せずに解雇することはできない契約になっていると伝える新聞もあった。
しかし、24日(水)にロータス・ルノーGPは、多額のスポンサー資金を持つとされるブルーノ・セナが、ハイドフェルドに代わってベルギーGPに出場することを発表。ハイドフェルド側とチームは、何らかの合意に達したと報じられている。
だが、この発表がある少し前に『Daily Telegraph(デイリー・テレグラフ)』のF1記者トム・キャリーは、ハイドフェルドが法的措置に出る計画を実行する可能性があるとして、次のように伝えていた。
「ハイドフェルドはレースシートを維持するため、法的権利を行使するという手段を選ぶようだ」
さらにキャリーは、ハイドフェルドがチームメイトのビタリー・ペトロフよりもポイントを獲得していることを考えると、ハイドフェルドは「パフォーマンスを理由に交代させることは不当だと主張するかもしれない」と加えていた。