今年F1を初開催するインドが、昨年の韓国GPと同じ失敗を繰り返すのではないかとの憶測を、F1統括団体FIA(国際自動車連盟)で安全面や技術面を担当するチャーリー・ホワイティングが否定した。
昨年にニュー・デリーで行われたイギリス連邦の競技大会コモンウェルス・ゲームズでは、インフラ面の準備不足や衛生面の問題を懸念する声、さらには大会運営に対する不満が関係者から出ていた。そして、10月30日に決勝が予定されているF1インドGPでも同じような状況になるのではないかとのうわさがある。
これに対し、インドのモータースポーツ連盟のビッキー・チャンドック会長は、『Bloomberg(ブルームバーグ)』に「幸運にも、われわれには政府がかかわっていない」と話した。
しかし、FIAによるブッダ・インターナショナル・サーキットの認証に向けた査察は、9月まで延期されており、10月のレースまでにサーキットの一部が完成しないとの報道もある。昨年に初開催された韓国GPもサーキット建設工事が遅れ、施設の一部が未完成のままグランプリ開催を迎えたほか、宿泊施設不足などで関係者から不満が噴出していた。
昨年に韓国GPが中止寸前になっていたことに触れながら、9月に査察を行う予定のホワイティングは次のように述べた。
「韓国の人々の感情を逆なでしたくはないが、(インドについては)いい感触を得たと言える」