ロータス・ルノーGPが来シーズンのドライバーラインナップ決定の期限を10月末と決めた。
チームは現時点ではケガで療養中のレースドライバー、ロバート・クビサが復帰するときのために来年のドライバーシートを1つ空けてある。しかし最近の報道により、クビサは2012年の契約をしていないことが明らかになった。
だがクビサのマネジャーを務めるダニエーレ・モレッリは、イタリアGPが開催されたモンツァ・サーキットでチーム側が2012年のシートを「約束」してくれたとコメントしている。
モレッリによると、療養中のクビサは来月にもシミュレーターかマシン(シーズン中はテストが禁止されているため2年前のマシンを使う予定)を使ってトレーニングを開始し、回復状態を「アピール」する予定。そのアピールする必要がある相手とは、ロータス・ルノーGPのチーム代表エリック・ブーリエであるようだ。
ブーリエはブラジルの『Globo Esporte(グローボ・エスポルチ)』に対して、次のようにコメントしている。
「できるだけ柔軟に対応したいとは思う。ロバート(クビサ)のことは気に入っているし、戻ってきてくれたらうれしい。しかし10月中旬から末までには復帰の確証を得なければいけない」
「難しいのは、ロバートに戻ってきてもらうチャンスを逃したくないと同時に、チームのための決断をしなければいけないということだ。可能な限り有力なドライバーラインアップを組まなくてはならない」
8月下旬に右ひじの運動機能回復のため、最後の手術を行ったクビサ。現在は、毎日6時間のリハビリメニューをこなしているという。
「ロバートに対して去年と同様の速さはまだ期待していないよ。1年近くレースから遠ざかってしまうと、戻ってくるのは簡単ではないからだ」
クビサに気遣いを見せながらも、ブーリエは次のように締めくくった。
「彼の事故のような大クラッシュが特にきついのはよく分かっている。しかし、彼が本当にできるのか見極めなければいけないんだ」