かつてミハエル・シューマッハは最高だったが、今やメルセデスGPはもっと速いドライバーを探さなくてはならない。
これはかつてフェラーリでシューマッハのチームメートであったエディー・アーバインの見解だ。歯に衣着せない物言いで知られるアーバインだが、以前はシューマッハの能力を素直に高く評価することもあった。
しかし、すでに42歳となり、F1に復帰してからは表彰台に登ることさえできずにいる現在のシューマッハについてアーバインは、今ではチームメートなどほかのドライバーに決定的な差をつけられているとし、『Auto Bild(アウト・ビルト)』へ次のように語っている。
「彼にとっても、そして彼のチームにとっても、意味のないことだ。彼はもう下り坂だよ。だからメルセデスGPは値下がり株に投資しているわけだ」
「ミハエルは間違いなく一流のドライバーだったよ。皆が言っていたものさ、彼がリーダーだとか、最高の開発者だとか、あれやこれやとね。でも、そんなのはデタラメさ。彼はただすごい才能を持っていて、みごとにクルマを操り、素晴らしいスピードで走っただけだよ」
そのシューマッハ本人も今週、『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』へ次のように自問自答形式で語り、もはやフェラーリ時代に5年連続でタイトルを獲得したときのような力が自分にはないと認めている。
「僕は、そのときと全く同じくらいに優れているだろうか? 多分違うだろう」
しかし、シューマッハはそれでもまだ自分に戦う力があることを信じているようだ。
「結局のところ、僕はもう42歳だ。でも、僕はまだ十分に戦えるだろうか? 間違いなく“イエス”と答えるよ」