ロバート・クビサ、2012年のF1復帰は確実。担当医が太鼓判

2011年09月28日(水)

ロバート・クビサ(ロータス・ルノーGP)は、2012年にF1へ復帰する。クビサのリハビリを担当しているロータス・ルノーGPのチームドクター、リカルド・チェッカレッリが明言した。

クビサは、F1開幕前の2月にラリーでクラッシュ。右半身を中心に重傷を負った。一時は生命の危機に陥るほどのケガで、一命はとりとめたものの、今シーズンはF1を戦うことができなかった。

しかし、クビサは驚異的な回復を見せており、来月には市販車をベースにした車両でドライビングも再開する予定。だが、ロータス・ルノーGPのチーム代表エリック・ブーリエは、来季のドライバーラインアップを確定する期限は来月中旬だと語っており、クビサが放出される可能性もある。

ブーリエは先週、『Globo Esporte(グローボ・エスポルチ)』へ次のように期限を設定した理由を説明した。

「もし(ドライバー決定を)遅らせ続ければ、チームの利益を損なうおそれもある。だからこそ、期限を設定する必要があったのだ」

しかし、クビサ側はあせっておらず、マネジャーのダニエーレ・モレッリが『Omnicorse(オムニコルセ)』へこう話している。

「(クビサ復帰の)細かい日程については予想することができない。回復は自然の力でもあるからね」

「だが、われわれは楽観的だ。非常に楽観的になっている。数週間の遅れが、計画に影響するとは思っていない」

「確実なことが1つある。彼は復帰する。今、唯一の問題になっているのは、筋肉の回復だ」

クビサは、特に右手をひどく損傷しており、事故当初は切断も検討されたほどだった。そのため、右手の状態が最大の懸念事項と伝えられていたが、右手の回復も良好なようで、クビサのリハビリを指揮しているチェッカレッリが次のように説明した。

「ロバートは、間違いなく2012年にF1ドライバーをやっている」

「いつ復帰の準備が整うのか、それはまだ分からないが、11月から1月の間になるだろう」

「(右手の状態は)良好だ。回復は徐々に進むものだがね。3本ある神経のうち2本を損傷し、腱と筋肉が断裂していたことを忘れてはならない。しかし今では、指先の感覚が戻ってきているのだ」

その一方で、クビサの脚にはまだ固定具が装着されており、レーシングカーはおろか、市販車の運転もできていないのが事実。しかし、チェッカレッリはクビサがF1に帰ってくることは確実だと明言する。

「確かに、ロバートの脚には、まだ固定具が装着されているが、急いで取り外そうとはしなかった。時間をかければかけるほど、状態は良くなり、いい結果につながるものだ。手とひじの回復を待っていることもあり、われわれは急いでいないよ」

「筋肉は、数ヶ月にわたって使われていない状態だった。そのため、筋肉を正常な状態に回復させ、筋力も取り戻す必要がある。だが、彼がもうF1を走れないのではないかという最大の疑いは消え去った」

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