レッドブル、F1韓国GPでチームタイトル確定の可能性

2011年10月13日(木)

日本GPでセバスチャン・ベッテルのF1連覇を確定させたレッドブル。次のステップはチームタイトルの確定となる。

レッドブルは現在、チームランキング2位のマクラーレンに対して130ポイントものリードを築いている。レッドブルとしては、仮に残りのレースでこの差を縮められることになったとしても、11月27日のブラジルGPで今季が閉幕したときには、タイトルを確定させるための十分なリードを保っていると考えてよいだろう。

ちなみに、現在のポイント配分システムでは1位に25ポイント、2位に18ポイントが与えられるため、仮に同一チームのドライバーが1位と2位を独占すれば、1レースで最大43ポイントを獲得することができる。もし韓国GP以降の4レースで同一チームがすべて1-2フィニッシュを決めることができれば、最大で172ポイントを獲得できることになるため、マクラーレンにもわずかながら逆転の望みが残されてはいる。

しかし、レッドブルの2台が今後の4レースすべてでマクラーレンに圧倒されて終わるとは考えにくく、その優位性を覆すことは非常に困難だと言わざるを得ない。逆に、韓国GP終了時点で、レッドブルがマクラーレンに対して129ポイント以上の差をつけることができれば、レッドブルの2年連続タイトル獲得が確定する。

つまり、韓国GPでマクラーレンがレッドブルよりも2ポイント多く獲得しない限り、レッドブルのタイトル獲得が決まるのだ。しかし、レッドブルのオーナー、ディートリッヒ・マテシッツはオランダの『De Telegraaf(デ・テレグラーフ)へ次のように語っている。

「われわれがタイトルを獲得できないとは考えにくいが、それでも積極的に獲(と)りにゆかなくてはならない」

そして、レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーもオーストリアの『Kleine Zeitung(クライネ・ツァイトゥング)』に対し、コンコルド協定(※)で定められた商業収入の分配について触れながら、次のように述べている。

「ドライバーズ・タイトルは最初の目標だった。そして今はコンストラクターズ(チーム部門)のタイトルを狙っている。チームとしてはそれが最も重要なものだと言っていいだろう。現場における威信につながるものだし、もちろん、分配金だって違ってくるからね」

※コンコルド協定とは、F1を統括するFIA(国際自動車連盟)と、FOA(バーニー・エクレストン率いるF1の商業権を管理する団体/フォーミュラ・ワン・アドミニストレーション)、そして各F1チームの間で結ばれた、F1の商業的権利等についての協定。協定の内容そのものは非公開とされているが、各F1チームはこの協定に基づいて利益分配などを受けることになっている。

この記事をシェアする

【関連記事】

2011年 F1ニュース一覧 rss

2011年F1ドライバー

2011年F1チーム

世界選手権

フォーミュラカー

市販車ベース