初開催となるインドGP(10月30日決勝)まであと2週間足らずとなったが、不満を抱く現地の農家たちは依然としてこの開催を妨害するとの脅しをかけているようだ。
彼らはブッダ・インターナショナル・サーキットの建設のために強制的に土地を収用されたものの、適正な補償を受けていないと怒りの声をあげている。
『Hindustan Times(ヒンドゥスタン・タイムス)』によれば、彼らは今週、当該地域の当局者に対し、もしも要求が通らない場合にはF1レース開催の妨害を目的とした抗議活動を推し進めるという内容の書簡を出したという。
しかし、レース主催者であるジャイピーの上級管理職は「何も心配することはない。レース開催を脅かすものなど何もない」と主張し、次のように付け加えている。
「多くのことがこのイベントにかかっている。そして農家たちはただ主催者と管理側に対して威嚇しているだけだ」
さらに、開催地域の当局者も次のように警告している。
「もし何らかの集団がレースの進行を妨げようとしたならば、われわれは彼らに対して適切な手段で対処するだろう」
しかし、『Indian Express(インディアン・エクスプレス)』によれば、何人かの農家たちは予選が行われる日にコース上でクリケットを行い、さらに“日曜日の決勝レースを全て停止させる”ための抗議にエスカレートさせてゆく、という脅しをかけているという。
農家グループのスポークスマンは次のように語っている。
「われわれは世界にわれわれの抗議を示すために、スポーツ(クリケット)トーナメントを開催したい。問題を起こしたいと思っているわけではないが、われわれの声にも耳を傾けてもらわなくてはならない」
また、別の農家も次のように付け加えている。
「われわれはいかなる犠牲を払おうとも、レースを止めさせるよう試みる。なぜならそれはわれわれを苦しめてきた不正の象徴だからだ。外国の車(F1の車両)は10月18日から20日までの間に到着すると聞いている。われわれはそれらがサーキット内に持ち込まれることを妨害するつもりだ」