チームによるF1運営権買収報道の真相は?

2011年10月21日(金)

ある有力F1チームの代表が、チームによるF1運営権獲得の可能性は「ない」と全面否定した。

世界的な巨大メディアグループ、ニューズ・コーポレーション社率いる企業体が、現在F1を所有しているCVCからその権利を買い取ると今年に入ってから度々報じられており、F1チーム側もこの買収案に絡んでいると報じられていた。

しかし、『Daily Express(デイリー・エクスプレス)』紙によると、チーム側は「チームの運営にすら苦しんでいる」ため、F1買収の「チャンスはない」と「有力」チームの代表が匿名で話しているようだ。

この記事を書いたクリスチャン・シルト記者は、チームがF1を買収するとのうわさは、次のコンコルド協定をより収益の多い有利な条件で結ぶための交渉戦略だったのではないかと推察している。コンコルド協定とは、商業収入の分配額をはじめとしたF1の商業面を取り決めたものであり、現コンコルド協定の期限は2012年までだ。

コンコルド協定は非公開のため、その内容が明かされることはないが、現行の協定ではチーム側がF1のライバルシリーズを立ち上げることが禁じられているとの意見もある。そのため、チーム側が運営権を買収するとのうわさを流すことで、新協定を結ぶ際の話し合いを有利に進めようとしているのではないかとされているのだ。

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