トロ・ロッソのチーム代表フランツ・トストが、2012年の正ドライバー候補が4人いることを明かした。
レッドブルの姉妹チームであるトロ・ロッソには現在、セバスチャン・ブエミとハイメ・アルグエルスアリが在籍している。しかし、2人とも今季限りで解雇されるのではないかとのうわさが以前からある。
レッドブルの育成ドライバーであるジャン・エリック・ベルニュが、先週末の韓国GPでトロ・ロッソから初めてフリー走行に出走。さらに、同じくレッドブルの支援を受け、現在はHRTへレンタルされて同チームからレースに出場しているダニエル・リチャルドも、来季にトロ・ロッソでレースドライバーになるのではと言われている。
「ジャン・エリックは候補の4人に入っている。ほかはブエミ、アルグエルスアリ、リチャルドだ。トロ・ロッソの来季ドライバーはレッドブルが現在検討を進めている」
「12月には(ドライバーを)決定する。まだ決まっておらず、2012年にジャン・エリックが走る可能性もある」とのトストの言葉が『L’Equipe(レキップ)』に掲載された。
今年のフォーミュラ・ルノー3.5で2位になっているベルニュは韓国GPの際、来季はトロ・ロッソで走ることになると考えていることを明かした。
さらに、トストは次のようにも話している。「ベルニュのドライビングスタイルを気に入っている。ワールド・シリーズ(フォーミュラ・ルノー3.5)で、クルマを走らせる技術と攻める姿勢は確認できている」
トストによると、ほかにもトロ・ロッソが目をつけているドライバーがいるようだ。
「シャルル・ピックとも交渉している」
「アブダビでの若手ドライバーテスト期間中、シャルルに走ってもらう可能性がある」
ピックは21歳のドライバーで、昨年からF1直下のカテゴリーであるGP2に参戦。今年は3勝を記録してランキング4位になった。なお、今年の若手ドライバーテストはアブダビGPの直後、11月15日(火)から17日(木)にかけて、アブダビGPの会場にもなるヤス・マリーナ・サーキットで行われる。