2011年F1第17戦インドGP予選が、10月29日(土)現地時間14時(日本時間17時30分)からブッダ・インターナショナル・サーキット(1周/5.125km)で行われた。
セッション開始時の天候は曇り、気温31℃、路面温度は38℃。Q1は20分間の戦いになり、18番手から24番手のドライバーがここで予選を終える。セッションが始まると、各車が一斉にコースイン。しかしザウバー勢はライバルと走行タイミングをずらすことを狙っているのか、ガレージにとどまった。その後、残り10分をきったところでザウバー勢がコースインした。
可夢偉はなかなかタイムが伸びず。終盤には17番手に可夢偉、18番手にミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)という状態になったが、セッション終了直前にシューマッハがタイムを更新。これで可夢偉が18番手に後退し、ここで脱落となった。予選Q1で脱落した18番手から23番手は以下のとおり。
18番手小林可夢偉(ザウバー)、19番手ヘイキ・コバライネン(チーム・ロータス)、20番手ヤルノ・トゥルーリ(チーム・ロータス)、21番手ダニエル・リチャルド(HRT)、22番手ナレイン・カーティケヤン(HRT)、23番手ジェローム・ダンブロシオ(ヴァージン)。
ティモ・グロック(ヴァージン)は、トラブルもあったため1周しか計測ラップを走れず、予選通過の条件となるトップから107%以内のタイムを記録できなかった。
Q1のトップ5は、ビタリー・ペトロフ(ロータス・ルノーGP)、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)、ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)、マーク・ウェバー(レッドブル)。
予選Q2は15分間で戦われ、11番手から17番手のドライバーがここで予選を終える。このセッションでは、ソフト側のタイヤを装着したベッテルが、2番手以降を大きく引き離すタイムを記録してトップに。結局、ベッテルはこの1回を走ったのみで、その後はガレージにとどまった。
セッション終盤には、トップ10で争われるQ3への進出をかけ、8番手以降の戦いが激しくなった。最終的にはハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)とビタリー・ペトロフ(ロータス・ルノーGP)が同タイムになったものの、先にタイムを出したアルグエルスアリが10番手になってQ3進出。ペトロフは11番手となり、ここで脱落した。予選Q2で脱落した11番手から17番手は以下のとおり。
11番手ビタリー・ペトロフ(ロータス・ルノーGP)、12番手ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)、13番手ポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)、14番手パストール・マルドナード(ウィリアムズ)、15番手ブルーノ・セナ(ロータス・ルノーGP)、16番手ルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)、17番手セルジオ・ペレス(ザウバー)。
Q21のトップ5は、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、マーク・ウェバー(レッドブル)、ジェンソン・バトン(マクラーレン)だった。
予選Q3は10分間の戦いになり、ここでポールポジションが決まる。まずはベッテルがトップタイムを記録。ベッテルが1分24秒437を記録したのに対し、ハミルトンも1分24秒474を記録し、ポールポジションをめぐって両者が激しい争いを繰り広げた。
そして2回目の走行、タイム更新を狙ったハミルトンがミスをしてタイムアタックを中止した一方、ベッテルは1分24秒178を記録してタイムを更新。今季13回目のポールポジション獲得を決めた。また、セッション終了直前にはフェリペ・マッサ(フェラーリ)がクラッシュ。マッサは縁石の内側にある盛り上がった部分にのってしまい、右フロントサスペンションを壊してコントロール不能に。そのままバリアへクラッシュした。マッサに大きなケガはないようだ。予選Q3の結果は以下のとおり。
1番手セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、2番手ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、3番手マーク・ウェバー(レッドブル)、4番手フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、5番手ジェンソン・バトン(マクラーレン)、6番手フェリペ・マッサ(フェラーリ)、7番手ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)、8番手エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)、9番手セバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)、10番手ハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)。
・【結果】インドGP予選、各ドライバーのタイム、タイム差など