ウィリアムズのルーベンス・バリチェロは、F1引退後の人生に対して何の恐れも持っていないという。
バリチェロのチームメートであるパストール・マルドナードは、大きな資金的バックアップがあることから、来年も残留するのが濃厚だとみられている。しかし、バリチェロは放出される可能性が高いとの見方が有力だ。
ウィリアムズの共同オーナーであるトト・ウォルフは先日、2007年のF1王者であるキミ・ライコネンと、「真剣な」交渉を行っているとコメント。このほかにも、現フォース・インディアのエイドリアン・スーティルや、今年GP2で活躍したフェラーリの育成ドライバー、ジュール・ビアンキにも「興味」があると語った。
放出の可能性が高まっているバリチェロだが、遅くとも今月末まで、できることなら母国レースとなる今季の最終戦ブラジルGP(11月27日決勝)の前にその答えを知りたいと思っているようだ。バリチェロは『Totalrace(トータルレース)』へ次のように現在の心境を吐露している。
「僕自身の感情としては、インテルラゴス(ブラジルGP開催地)へ行く前に、それが分かっていたほうがありがたい。今度のブラジルGPが自分にとってF1で最後のレースになるなんて信じてはいないけどね」
「インドGPの開催中、状況についてよりよく理解できたし、なぜ(2012年のドライバー決定に)そんなに時間がかかっているのかということが少しだけ分かったよ。残念ながら、もう少し待たなければいけないんだ」
「僕は絶対にF1でレースがしたい。もしそれがかなわないのなら別のことをするよ。ルチアーノ・ブルティやオリビエ・パニスのような元F1ドライバーたちが、F1引退後の人生はもっとよくなることもあると言っているしね」
「もしそのときがきたら、お別れパーティーをやるよ。F1にはとても多くの知り合いがいて、黙って消えるわけにはいかないからね」
「なるようにしかならないだろうけど、万事うまくいってまた来年もレースができることを願うよ」
ウィリアムズは、今週末のアブダビGPでライコネンとの契約を発表するとされている。