ペドロ・デ・ラ・ロサ「若手ドライバーテスト」の形式を酷評

2011年11月19日(土)

マクラーレンで長年テストドライバーを務めているペドロ・デ・ラ・ロサが、今週アブダビのヤス・マリーナ・サーキットで行われた“若手ドライバーテスト”の形式を酷評した。そして、F1というスポーツ全体がコストの管理に気を取られ過ぎているがゆえに、経験あるドライバーたちがテストの場において蚊帳の外に置かれてしまうような状況は公平ではないと主張している。

「テストの回数制限と管理によってコストを抑えることができるというのは理にかなっている。しかし、シーズン中に行うことが認められているたった3日間のテストに参加できるのを若手ドライバー限定するのは大げさじゃないかな? それに世界のモーターレースの中で、最高峰の競争と技術革新のお手本であるべきこのスポーツにとっては異常な事態だよ」とデ・ラ・ロサ最新の『formulasantander.com』のコラムで指摘した。

また、今年21歳になった、トロ・ロッソのハイメ・アルグエルスアリのような“若手ドライバー”が、F1グランプリ参戦経験が2戦以上あるためにそのテストに参加できないというのは馬鹿げているとも語っている。

その一方で、今週のテストには30歳のゲイリー・パフェット(マクラーレンのテストドライバー)も参加していた。つまり、テスト参加に関する現行のルールだと、パフェットのように“若手のまま”でい続けることができるドライバーたちも存在することにデ・ラ・ロサは驚愕(きょうがく)した。

マクラーレンにおいてパフェットよりも重要な役割を担っているはずのデ・ラ・ロサは、これまでF1レースに出走した経験があるため、テストに参加することが認められていない。

「例えば、ダビド・フェレールが半年間も練習をしていない状態のまま、負傷してしまったラファエル・ナダルの代わりにデイビス杯の決勝で華麗にプレイできると思うかい?」とデ・ラ・ロサは2人のスペイン人スターテニスプレイヤーを引き合いに出して疑問を呈した。

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