F1最終戦ブラジルGPレースレポート

2011年11月28日(月)

2011年F1最終戦ブラジルGP決勝が、11月27日(日)現地時間14時(日本時間25時)からインテルラゴス・サーキット(1周/4.309km)で行われ、マーク・ウェバー(レッドブル)が今季初優勝を果たす。小林可夢偉(ザウバー)は9位入賞でシーズンを終えた。

レース開始時の天候は晴れ、気温25℃、路面温度は47℃。1列目からスタートしたレッドブル勢が、セバスチャン・ベッテルはトップ、マーク・ウェバーが2番手のまま1周目を終える。一方、5番手スタートのフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が4番手からスタートしたルイス・ハミルトン(マクラーレン)を抜き、4番手に浮上した。

また、16番手スタートの小林可夢偉(ザウバー)は、スタート直後からトロ・ロッソ勢とバトル。トロ・ロッソの2台を抜くことに成功し、13番手にまで順位を上げた。

10周目、ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)が1コーナーで9番手のブルーノ・セナ(ロータス・ルノーGP)に仕掛けたものの接触。シューマッハはパンクしてピットへ戻った。これにより、可夢偉が12番手に浮上している。

レース序盤はベッテルが少しずつ2番手のウェバーを引き離す展開に。10周を終えた段階で、両者の差は3.8秒。また、3番手のジェンソン・バトン(マクラーレン)はペースが上がらず、11周目にアロンソがバトンを抜いて3番手に浮上した。

14周目、ベッテルのギアボックスにトラブルが発生しているようで、チーム側は2速ギアで早めにシフトアップするようベッテルに指示。その後レッドブルは、3速でも早めにシフトアップするよう指示した。

15周目終了時には4番手のバトン、16周目終了時には3番手アロンソがピットへ入ったが、ここで両者の順位が入れ替わることはなかった。17周目終了時にトップのベッテルがピットへ。ベッテルは3番手でコースへ復帰。次の周にはウェバーがピットインし、再びベッテルがトップに。ウェバーはベッテルの後ろ、3番手でコースへ戻った。まだピットストップを行っていないフェリペ・マッサ(フェラーリ)がトップに立っている。

19周目終了時、シューマッハとの接触でペナルティーを受けたセナが、ドライブスルーのペナルティーを消化した。中団グループでも複数のドライバーがすでに1回目のピットストップを終えており、まだピット入っていない可夢偉が7番手に浮上している。

21周目、ベッテルがマッサを抜いてトップに。この周の終わりにマッサはピットへ入った。また、ここで可夢偉もピットへ。可夢偉は11番手でコースへ戻っている。

レッドブルがベッテルに対し、ギアボックスの問題が深刻になっていると伝え、早めにシフトアップするようあらためて指示。すべての周回、すべてのコーナーで早めにシフトアップするよう指示された。これにより、2番手のウェバーが一気にベッテルとの差を縮め、ベッテルの背後につけた。

30周目、ウェバーがベッテルを抜いて首位に浮上。また、31周目終了時に4番手のバトンがピットへ。バトンはハード側のタイヤへ交換して2種類のタイヤを使用する義務を消化した。ウェバーはトップに立つと、ファステストラップを更新しながら周回し、ベッテルとの差を広げていく。

33周目終了時にはハミルトンが2回目のピットストップ。バトンとは違い、ここでソフト側のタイヤを装着してバトンの後ろ6番手でコースへ復帰した。また、ビタリー・ペトロフ(ロータス・ルノーGP)が2回目のピットストップを行ったため、可夢偉が10番手に浮上している。35周目終了時にはアロンソも2回目のピットストップ。アロンソはソフト側のタイヤを装着している。

38周目終了時、トップのウェバーがピットへ。ウェバーはソフト側のタイヤを装着し、2番手でコースへ復帰。また、ハミルトンにもギアボックスのトラブルが発生。マクラーレンの無線によると、対処できるようなものではないとのことだ。39周目終了にはベッテルもピットへ入り、ソフト側のタイヤを装着してウェバーの後ろ、2番手でコースへ戻った。

44周目終了時、可夢偉が2回目のピットストップを行い、ハード側のタイヤを装着。2種類のタイヤを使用する義務を消化して12番手でコースへ復帰した。また、ハミルトンもピットストップを行ったものの、ハミルトンはすぐにスローダウン。ハミルトンはチームに対し、ギアボックスが壊れたと無線で伝えた。

45周目、ギアボックスに問題を抱えているベッテルがファステストラップを更新。これを受けてレッドブルはすぐに、ギアボックスに深刻な問題があるため、早めにシフトアップするよう再び指示。クルマを壊さずにアロンソの前にとどまれるよう、できる限りの手を尽くせと伝えた。

中団グループが2回目のピットストップを終えると、可夢偉は9番手に。52周目終了時にはバトン、54周目終了時にはアロンソが3回目のピットストップを行い、タイヤの交換義務を果たした。57周目終了時にはウェバーが、59周目終了時にはベッテルがピットへ入り、タイヤ交換義務を消化してコースへ戻った。

残り約10周になったところでバトンが3番手アロンソの背後につける。そして62周目にバトンがアロンソを抜いて3番手に浮上。その後、バトンは2番手のベッテルを追うものの、ベッテルには届かなかった。一方トップでは、ウェバーが最終周にファステストラップを更新しながら優勝。念願の今季初優勝を果たした。

可夢偉は9番手のままゴール。前戦に続き、2戦連続での入賞でシーズンを締めくくった。

【結果】ブラジルGP決勝、各ドライバーのタイム、タイム差など

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