ロバート・クビサ、7時間の大手術が終了。今シーズン中の復帰が絶望的に

2011年02月07日(月)

イタリアのラリーに参加中、クラッシュして重傷を負ったロバート・クビサ(ロータス・ルノーGP)。7時間にもおよぶ大手術は終了したが、2011年中のF1復帰は絶望的になった。

クビサはクラッシュ時、車体を貫通したガードレールによって重傷を負ったとみられている。クビサは右腕、手、脚を複雑骨折しており、中でも右手のケガは深刻な状態であるとマネジャーが語っていたが、搬送先の病院で、7名の医師による、7時間もの大手術が終了している。

ロータス・ルノーGPは手術後、「彼は前腕を深く切っており、これが右手の機能に影響を及ぼす可能性がある」と発表した。

また、ロータス・ルノーGPは発表した声明の中で、手術を担当していた医師たちが「満足していた」と伝えている。

現在クビサは、治療のため、意図的にこん睡状態にされているとのこと。これは、2009年にフェリペ・マッサ(フェラーリ)がクラッシュした際と同様の処置とみられる。クビサは、現地時間で7日の朝(日本時間は現地時間+8時間)に目覚める予定だという。

クビサが運ばれた病院へ駆けつけた手の専門医マリオ・イゴール・ロッセロ教授は、次のようにコメントした。

「非常に重要かつ、難しい手術であった」

「ロバート・クビサの右前腕には、2カ所に切り傷があり、骨や腱(けん)の損傷も激しかった。前腕の機能を回復させるため、最善の処置を施した」

「手術が終わる段階でロバートの手は、血管が形成されており、温(ぬく)もりもあった。これはいい兆候だ」

また、今後の見通しについて質問されたロッセロ教授は、こう答えた。

「今後の数日で分かってくるだろう」

「5日から7日の間に、血流の問題が生じる危険性もある。その問題を解決するため、再び手術を行う可能性もある」

クビサが復帰するには、少なくとも1年かかると言われているが、ロッセロ教授は「ドライバーは皆、非常に特別な患者だ。私は、モーターバイクの患者をたくさん担当してきたが、彼らは皆、最短の方法で回復していた。一般の人を大きく上回る速さでね」と語っている。

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