キミ・ライコネン、ロバート・クビサから代役に推薦される?

2011年02月08日(火)

重傷を負ったロバート・クビサ(ロータス・ルノーGP)が、自身の代役としてキミ・ライコネンを推薦すると報じられた。

クビサは、イタリアのラリーに参加していた6日(日)、高速でクラッシュ。車体を貫通したガードレールによって、右半身などに重傷を負った。クビサの復帰時期については、まだ分かっていないが、少なくとも1年は復帰できないとの意見が大勢を占めている。

クビサの代役として、さまざまな名が指摘されており、ライコネンの名も出ていた。しかし当初、クビサの代役としてライコネンがF1に復帰するという話は、単なるゴシップだと思われた。

ライコネンは、複数年契約を結んでいたフェラーリからの要求を受け入れる形で、契約途中にフェラーリとの契約を解除。2009年限りでF1を去ってWRC(世界ラリー選手権)へ転向したが、このときすでにF1に嫌気がさし、モチベーションを失っていたとも言われる。

また、ライコネンがルノーF1(ロータス・ルノーGPの前身)に加入する可能性があると報じられた昨年、ライコネン側とチーム首脳陣の主張が食い違い、お互いをメディアで非難し合うような形にもなっていた。こういった経緯から、ライコネンがクビサの代役になる可能性は低いと見られたが、ライコネンのF1復帰も現実的との報道が出てきた。

『speedtv.com』でF1記者のアダム・クーパーは、以前ライコネンのルノーF1入りがうわさされたときとは、状況が大きく変わっていることを指摘。当時は、クビサのチームメートとして加入するという話だったが、今はそのクビサが欠場することになってしまった。

しかも、前回の合同テストでロータス・ルノーGPは最終日にトップタイムを記録しており、ロータス・ルノーGPに大きな期待がかけられていた矢先にクビサの事故が起きていた。そのため、チーム側は確実に成績を残せるドライバーを求めているというわけだ。

さらにクーパーは、ロータス・ルノーGPのスポンサーであるグループ・ロータスが、間違いなく名の知れたドライバーを希望するとしている。2007年のF1チャンピオンであり、今でも高い人気をほこるライコネンは、PR活動に積極的ではないと言われるものの、マーケティング面でも非常に大きな存在になる。

そしてクーパーによると、あまり知られていなかったが、ライコネンとクビサは仲のいい友人であるようだ。お互いにラリー好きだったことなどもあり、ライコネンとクビサは仲が良いという。そのため、クビサは自身の代役としてライコネンをチーム側に推薦するはずだとクーパーは書いている。

しかし、ライコネンは先日、今年もWRCに参戦することを発表したばかり。ライコネンのF1復帰を望む声は大きいが、クーパーも認めるように、最終的にはこの一言に尽きるだろう。

「ライコネンがそれを望むのか?」

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