キミ・ライコネンがF1に復帰したいならば、今シーズンのWRC(世界ラリー選手権)を辞退することができるとシトロエンのレーシング責任者オリビエ・ケネルが主張した。
シトロエンとの契約は確固たるものと見られていた。しかし、先日イタリアでのラリーで負傷したロバート・クビサ(ロータス・ルノーGP)の代役として、ライコネンの名前が浮上、ロータス・ルノーGPの関係者がライコネン側に接触したと報じられている。ライコネンとライコネンのマネジメント関係者は、代役についてメディアの取材には応じていない。
ライコネンは2010年にシトロエンからWRCデビューを飾った。2011年シーズンは自身のチーム“Ice 1”を立ち上げ、シトロエンDS3のクルマ使ってWRCに残留すると発表している。
「彼(ライコネン)が去りたいならば、何も言うことはできない。なぜなら、彼はクライアントだからだ」とケネルが『RMC Sport(RMCスポーツ)』に語った。
「彼はわれわれからクルマを借りて、自身のスポンサーで出走する」と付け加えた。
「F1復帰を望んでいるF1界、FIA(国際自動車連盟)、バーニー・エクレストン(F1最高権威者)からかなりのプレッシャーがあるかもしれない。彼はF1界で象徴的なドライバーであるからね」
しかしケネルは、ライコネンがF1復帰を切望していないと考えている。
「もし彼が電話で話したとしても、彼らは復帰してくれるように、非常に強く説得しなければならないだろう」とケネルは語った。