2011年のF1開幕戦が予定されているバーレーンで大規模な反政府デモが発生している問題で、大半のF1チームが本拠地を置くイギリスの外務省がバーレーンへの渡航者に対する警告を発令。バーレーンGPが中止になる可能性がますます高まってきた。
中東の各国同様、バーレーンでも大規模な反政府デモが行われているが、バーレーン政府が治安部隊を出動させて武力によるデモ鎮圧に乗り出したことから、国際社会から非難の声が上がっていた。
バーレーンの混乱は現在も続いており、イギリス外務省は19日(土)、「極めて重要でない限り、バーレーンへ渡航しないように」との勧告を出した。バーレーンGPを中止にするべきだとの声が高まっているが、F1の全12チーム中、8チームが本拠地を置くイギリスの外務省が渡航を避けるよう勧告を出したことで、バーレーンGP中止の可能性が一気に高まったと言える。
イギリスに本拠地を置くロータス・ルノーGPのチーム代表エリック・ブーリエも、『Autosport(オートスポーツ)』へ次のように語った。
「チーム代表として、私が抱く唯一の懸念はスタッフの安全だ」
「今日の朝だったと思うが、イギリスの外務省が“バーレーンに行くな”という勧告を出した。こうなった以上、私がスタッフをバーレーンに送る決断をして、彼らがケガをしたりすれば、法的責任の問題になる」