2011年F1第2戦マレーシアGPが4月9日(土)、セパン・インターナショナル・サーキット(1周/5.543km)で2日目を迎え、現地時間13時(日本時間14時)から60分間、フリー走行3回目が行われ、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)がトップになった。
セッション開始時の天候は曇り、気温28℃、路面温度は37℃。セッション開始から約5分で、ヒスパニア・レーシングの2台を除く全車がコースイン。システムチェックなどを行うインストレーションラップを走った。その後はどのクルマもガレージにとどまり、サーキットは静けさに包まれた。
開始約15分でビタリー・ペトロフ(ロータス・ルノーGP)がタイム計測を開始すると、ほかのクルマも続々とコースイン。開始約25分の段階でのトップはルイス・ハミルトン(マクラーレン)、2番手ニック・ハイドフェルド(ロータス・ルノーGP)、3番手はジェンソン・バトン(マクラーレン)。
残り約25分、フェリペ・マッサ(フェラーリ)がトップタイムを更新。タイヤはまだハード側を装着している。チームメートのフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)もタイムを更新し、3番手に浮上した。なお、この段階ではビタントニオ・リウッツィ(ヒスパニア・レーシング)のみがまだ一度もコースインしていない。
この段階で19番手のポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)は、最終コーナーでスピンした直後に14コーナーでもスピン。そして、前日に白煙を噴きながら走行していたナレイン・カーティケヤン(ヒスパニア・レーシング)が、この日も白煙を噴き出しながら走行している。
残り約20分、ジェンソン・バトン(マクラーレン)がトップタイムを更新すると、その直後にハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)が2番手に飛び込んだ。バトンはハード側のタイヤ、アルグエルスアリはソフト側のタイヤを装着している。しかし、すぐにセバスチャン・ベッテル(レッドブル)がトップタイム更新。ベッテルのタイヤはハード側だった。
その後、メルセデスGP勢がソフト側のタイヤでタイムを更新。2人ともほぼ同じタイムで、ミハエル・シューマッハが2番手、ニコ・ロズベルグが3番手に入った。これ以降は各車ともソフト側のタイヤで走行した。
残り約10分、アロンソがタイムを更新し、トップに立った。チームメートのフェリペ・マッサもソフト側タイヤでタイムを更新。マッサはアロンソから約コンマ5秒遅れのタイムで2番手につけた。しかし、残り約5分でバトンがアロンソを約コンマ5秒上回るタイムを記録してトップになった。なお、リウッツィもすでにコースインしている。
残り数分になったところでハミルトンがタイムを更新。バトンのタイムをコンマ4秒上回り、トップに立っている。その直後にウェバーもタイムを更新したが、ハミルトンのタイムには届かずに2番手。セッション終了直前にはベッテルも走行していたが、ハミルトンのタイムを上回ることはできず、ハミルトンがトップでセッション終了となった。