2011年F1第3戦中国GPが4月16日(土)、上海インターナショナル・サーキット(1周/5.451km)で2日目を迎え、現地時間11時(日本時間12時)から60分間、フリー走行3回目が行われ、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がトップになった。
セッション開始時の天候は曇り、気温15℃、路面温度は25℃。セッション開始と同時に、各車が続々とコースイン。開始から約5分で全車がシステムチェックなどを行うインストレーションチェックを終えた。
開始約15分、まずはポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)がタイムを計測。これに続いてほかのドライバーも次々にタイム計測を開始した。開始約20分でミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)がトップに。
開始約25分、ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)がトップタイムを更新したものの、その直後にジェンソン・バトン(マクラーレン)がロズベルグのタイムを更新してトップに立った。その後もマクラーレンの2台、ロズベルグ、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)などがトップタイムの更新を続け、トップがめまぐるしく入れ替わる展開となった。
そんな中、残り約30分になったところで、ベッテルがほかのドライバーに大差をつけてトップに。2番手につけたバトンに対し、コンマ8秒以上の差をつけている。なお、この段階でもウェバーはタイム計測を行っておらず、ガレージにとどまったままになっている。
残り約25分でウェバーがコースインしたものの、コースインしたラップでウェバーはコースアウトしており、そのままガレージへ戻ってしまった。また、ガレージに戻ったウェバーのクルマには、KERS(運動エネルギー回生システム)使用中であることを示す目印がつけられたことから、この段階ではKERSを使用しているとみられる。
残り約20分、シューマッハがソフト側のタイヤでタイムを計測。シューマッハが2番手に飛び込むと、同じくソフト側のタイヤでタイム計測を行ったロズベルグがトップタイムを更新した。また、ウェバーが再びコースイン。ハード側のタイヤで5番手タイムを記録している。
しかし、ウェバーはすぐにガレージへ戻ってしまった。ウェバーのクルマがガレージ内に止まっている際、メカニックがホイールやブレーキ周りをしきりに確認していた。
残り数分となった段階で、一時的にはバトンがトップに立ったものの、結局はベッテルがトップタイムを塗り替えた。このセッションでもベッテルがトップになり、ベッテルが中国GPのフリー走行3回すべてでトップタイムを記録した状態で予選を迎えることとなった。