ラリー事故で重傷を負い、イタリアの病院で治療を続け、間もなく退院するロバート・クビサ(ロータス・ルノーGP)が、ファンに向けたメッセージを残した。
クビサはF1シーズン開幕前、2月に参加したイタリアのラリーで大クラッシュ。一時は右手の切断が検討されるほどの大ケガを負ったものの、担当の医師も驚くほど驚異的な回復を見せ、治療やリハビリを行っていたイタリアの病院から間もなく退院する予定だ。
退院を間近に控え、クビサがロータス・ルノーGPの公式ウェブサイトを通じてファンにメッセージを送った。
「やあ、みんな僕だよ。みんなへ連絡するのが遅れしまい、申し訳なく思っている。でも、前向きなニュースをみんなと共有できるようになるまで待ちたかったんだ」
「まず何より、ファンのみんなに心から感謝したい。2月にイタリアで起きた事故以来、みんなが信じられないほど僕のことを支えてくれた。みんなから届く手紙や贈り物によって、文字通り埋もれてしまいそうな状態になったし、今でも勢いが衰える様子はなく、届き続けているよ」
「そして、困難な状況に置かれた僕のことを、さまざまな形で心配してくれたF1界のみんなにも感謝する」
まだ正確な退院の日程は決まっていないものの、「10日以内」には退院したいと語るクビサ。事故当初から懸念された手のケガについては、まだ動きが「制限されている」状態であるものの、「状態は確実に、日を追うごとに良くなっているよ」と語った。
そして、ファンの応援が力になったとして、クビサはこう話している。
「とても驚いたし、(ファンの応援が)大きな力になった。これほどたくさんの人が僕のことを応援してくれているなんて、今まで気付いていなかったよ。とてもうれしかったし、復帰したときには、全力でファンに恩返しすることを約束する」