ロバート・クビサ:退院直前インタビュー

2011年04月22日(金)

2月に参加したイタリアのラリーで大クラッシュに見舞われ、重傷を負っていたロバート・クビサ(ロータス・ルノーGP)が、間もなく退院する。退院を間近に控えたクビサのインタビューが、ロータス・ルノーGPの公式ウェブサイトに掲載された。

Q:ロバート、あの事故からまだ10週間ほどです。今の心境はいかがですか?

ロバート・クビサ:今では、だいぶ良くなってきているよ。うまく回復できている。体力も体重も、日に日に戻ってきているし、そのおかげで(入院している)サンタコロナ病院をすぐに退院できるんだ。

Q:いつ退院するのか決まりましたか?

クビサ:正確な日程はまだ決まっていないけど、10日以内に退院したいと思っているよ。

Q:手のケガについてお聞かせください。どれほど動かせるようになりましたか?

クビサ:手については、動きがまだ制限されているけど、こういった状況では普通なことだよ。長い間動かしていなかったせいで、つながっている腕の筋肉がまだかなり弱っている状態だからね。状態は確実に、日を追うごとに良くなっているよ。

Q:リハビリのプログラムについて教えていただけますか?

クビサ:退院したらすぐに、モナコの自宅へ戻って少し休む。その後、イタリアにあるチェッカレッリ医師の施設へ行って、本格的なリハビリプログラムや、初期的な軽いトレーニングプログラムを始めるんだ。この2つのプログラムは、回復のスピードによって変化する予定だよ。

Q:ファンからは驚くほどの反応がありました。こういった反応は回復の力になりましたか?

クビサ:とても驚いたし、(ファンの応援が)大きな力になった。これほどたくさんの人が僕のことを応援してくれているなんて、今まで気付いていなかったよ。とてもうれしかったし、復帰したときには、全力でファンに恩返しすることを約束するよ。

Q:事故以来、チームとは連絡を取り合っていましたか?

クビサ:もちろんだよ。特にシーズンが開幕してからは、レースの週末の状況について、僕のエンジニアから聞いているよ。レースレポートを送ってくれているから、まるでサーキットにいるかのように最新の情報を把握できているし、情報はすべてもらっている。

クビサ:エリック・ブーリエ(チーム代表)とも常に連絡を取り合っているから、彼は僕の最新の状態を把握しているよ。

Q:今シーズンのレースはすべて見ていますか? また、ロータス・ルノーGPのこれまでのパフォーマンスについてはどう思いますか?

クビサ:全部見ているよ。いい形でシーズンをスタートできたのは間違いないね。2月のバレンシアテストですでに僕が感じていた、このクルマに秘められた可能性が、きちんと証明されていると思う。毎年のことだけど、このレベルのパフォーマンスを維持するため、エンストン(チーム本拠地)で開発を続けて、継続的に改良することがこれからは重要になる。

クビサ:このクルマについては、チームのみんなが素晴らしい働きをしてくれたから、この先も進化を続けてくれると信じているよ。

Q:最後に、F1界であなたを応援しているサポーターたちにメッセージをお願いします。

クビサ:今僕はいないけど、F1のショーを楽しみ続けて欲しい。僕としては、できる限り強くなって復帰するため、今回のつらい経験を生かしていくよ。

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