ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)の引退説がささやかれる中、チームメートであるニコ・ロズベルグは、今でもシューマッハは強力なドライバーだと語った。
史上最多となる7度のタイトル獲得という前人未到の記録を打ち立て、2006年にF1から引退したシューマッハ。2010年にメルセデスGPで現役復帰を果たしたものの、以前のような強さを発揮することはできず、チームメートのロズベルグから後れを取る状態が続いている。
そして前戦トルコGP後にシューマッハが、走る「楽しみ」を感じられないと語ったことから、一気にシューマッハの引退説が勢いを増し、引退すべきだという意見まで出てきた。
しかしロズベルグは、シューマッハを擁護し、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』へ次のように語った。
「彼は今でも、史上最も成功したレーシングドライバーだよ」
「いまだに、彼より速く走るのは難しいし、そのためには全セッション、全力で取り組まないといけない。彼の前にとどまるには、すべてをうまくまとめないといけないんだ」
「今のところ、それがうまくいっていることには満足しているけど、次のレースではそれも難しくなるかもしれない」
次戦は、22日(日)に決勝が行われるスペインGP。開幕前のテストで、メルセデスGPが非常に速いタイムを記録していたカタルーニャ・サーキットが舞台となる。しかしロズベルグは、次のように慎重なコメントを残した。
「テストは遠い昔のことだから、今ではほとんど意味がないよ。僕たちの力がどれくらいなのか、ここ数戦できちんと把握できている」