ミハエル・シューマッハには「ガッカリ」とF1ボス

2011年05月20日(金)

F1界の最高権力者バーニー・エクレストンが、昨年に現役復帰を果たしたミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)への失望を表明した。

昨年のパフォーマンスが残念なものだっただけに、2011年は、進化したメルセデスGPのマシンとピレリ・タイヤで、もっと実りあるシーズンになると期待がかかっていた。

7度のタイトル獲得というF1最多記録保持者であるシューマッハの復帰について、『Blick(ブリック)』紙にコメントを求められたエクレストンは、次のように話した。

「私は驚いているし、失望もしている。メルセデスGPの実力が分からないだけに、彼をレッドブルに乗せてみたいところだ。チームメートの(ニコ)ロズベルグと比べると、(シューマッハのパフォーマンスは)見劣りするがね」

「とはいえ、マイケル(シューマッハ)は戦う男だ。今も勝利は狙えるだろう。ベッテル(セバスチャン・ベッテル/レッドブル)を負かしたら、私は誰よりも先に声援を送るよ」とエクレストンは笑う。

チームメートのロズベルグが5位になる中、自身は接触を繰り返した挙げ句、12位に終わった前戦トルコGP後、シューマッハは、F1で走る「大きな喜び」が感じられないと白状していた。

テレビ解説者の中には、再引退を勧める者もいる始末だ。1992年の王者ナイジェル・マンセルはこう語る。「今季終了までに事態が改善しなければ、そういう人々の声にも耳を傾けるべきかもね」

『Express(エクスプレス)』紙は今週、シューマッハの眼鏡使用の必要性を指摘する某医師のコメントを紹介している。しかしながら、メルセデスのモータースポーツ責任者ノルベルト・ハウグは『Salzburger Nachrichten(ザルツブルガー・ナッハリヒテン)』紙に対して、シューマッハ限界説を否定した。

「彼や彼の能力を見くびってもらっちゃ困る。今年ここまで、彼が持つ真の実力は成績に反映していないが、ラップタイムを見てごらん」

一方、チーム代表のロス・ブラウンは『Reuters(ロイター)通信』にこう語っている。「彼は立ち直りが早い人間だよ。今週末は、われわれが望む順位に返り咲いてくれるはずだ」

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