2011年F1第5戦スペインGPが5月21日(土)、カタルーニャ・サーキット(1周/4.655km)で2日目を迎え、現地時間11時(日本時間18時)から60分間、フリー走行3回目が行われ、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がトップになった。
セッション開始時の天候は晴れ、気温22℃、路面温度は21℃。各車が本格的な走行を始めると、ニック・ハイドフェルド(ロータス・ルノーGP)が、炎に包まれたクルマをコース脇に止めた。ハイドフェルドのクルマは、リア部分と、排気口がある辺りから激しく炎が出ていた。非常に激しい炎だったが、ハイドフェルドは無事にクルマを降りている。
そんな中、コース上ではマーク・ウェバー(レッドブル)がトップタイムを記録。しかし、まだ走り始めということもあり、どのドライバーも周回を重ねるごとにタイムを更新するという状態だ。
セッションの半分が経過した段階では、ウェバーがトップ、2番手ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、3番手ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)。まだセバスチャン・ベッテル(レッドブル)、ジェンソン・バトン(マクラーレン)、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)がタイムを記録していない。
また、この時点でのウェバーのタイムは1分23秒8、対して2番手ハミルトンのタイムは1分24秒5であり、約コンマ6秒という大きな差ができている。アロンソは走行を開始すると、6番手タイムを記録してピットへ戻った。また、バトンも走行を開始しており、3番手のタイムを記録している。
その後、上位勢ではまずメルセデスGPがソフト側タイヤで走行。ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)がトップタイムを更新し、ロズベルグが2番手に。ベッテルは一度コースインしたものの、タイムを計測することなくピットへ戻り、メカニックがクルマのリア周りで作業を行っている。
残り約15分、コース脇に止められたハイドフェルドのクルマがガレージへ戻ってきた。また、残り約10分で小林可夢偉(ザウバー)がソフト側タイヤで走行。自身のタイムを更新し、3番手に浮上した。
その後、ソフト側のタイヤを装着したウェバーが、1分21秒台のタイムを記録してトップに。この時点での2番手シューマッハに対し、1秒以上の大差をつけている。その一方、ベッテルはまだガレージにとどまっており、タイムを記録していない。
ウェバーはトップタイムを記録後、遅めのラップを1周はさみ、もう一度タイムアタック。第1セクターと第3セクターではタイムを更新したが、第2セクターではタイムを更新できず、トップタイム更新とはならなかった。また、残り数分の時点でベッテルがコースインした。
ベッテルにとっては、これがこのセッションで初めてのタイム計測になったが、ベッテルはウェバーのタイムを上回ってトップに。レッドブル勢が3番手以降に1秒以上の大差をつけるという異次元の速さを見せて1-2となった。
また、小林可夢偉(ザウバー)は7番手タイムを記録している。
・【結果表】F1スペインGPフリー走行3回目、各ドライバーのタイム、タイム差など