F1ボスの贈収賄を検察が主張

2011年07月21日(木)

ドイツの検察官は、現在拘留中の銀行家ゲルハルト・グリブコウスキーに対して支払われた約5,000万ドル(約40億円)にのぼるわいろの支払者について、F1最高責任者であるバーニー・エクレストンの名前を正式にあげている。

この進展があったのは、エクレストンがF1第10戦の開催地であるドイツのニュルブルクリンクサーキットへ出発する数時間前のことだった。

ロンドンの『Times(タイムズ)』紙によれば、エクレストンはまだ起訴はされてはいないものの、グリブコウスキーに対しては背任、脱税、そして不正な支払いの受領(じゅりょう)にかかわる嫌疑がかけられているという。

さらに、エクレストンには当時の危機管理担当役員であったグリブコウスキーに対してわいろを支払った後、バイエルンLB銀行から手数料として数百万ドルを受け取ったとの嫌疑がかけられている。

エクレストンは最終的に、グリブコウスキーに対するほう助罪で告訴されるものとみられる。

検察広報官のバーバラ・ストッキンガーはプレスリリースの中で、“バーナード・E”とされているのは“F1最高責任者”、つまりバーニー・エクレストンであること、そしてエクレストンの会社『バンビーノ』を特定したことを正式に発表している。

検察はさらに『Financial Times(フィナンシャル・タイムズ)』に対し、まだ取り調べ中のエクレストンからは、コメントが取れなかったと述べた。

『Bloomberg(ブルームバーグ)』は、エクレストンが責任者を務めるF1の管理会社フォーミュラ・ワン・マネジメント(FOM)に連絡を取ろうとしたものの、折り返しの電話はなかったと書いている。

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