ルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)が2013年で引退する可能性を示唆した。
F1では2014年から環境に配慮して、6気筒のターボエンジンを導入することがすでに決まっている。この環境への配慮の一環として、ピットストップ中及びガレージ内では電気エネルギーの使用が義務付けられている。
今回、バリチェロはその新型エンジンが搭載されたクルマに自分は乗っていないだろうとコメントし、事実上2013年をもって引退する可能性があることを示した。
バリチェロはF1史上最も長いキャリアを誇るドライバーで、1993年のデビュー以来グランプリの出場回数は間もなく320回になる。また、今後の契約更新にも意欲を見せており、2年契約を結びたいようだ。
夏休みを過ごしている母国ブラジルのサン・パウロでエンジンの変更について聞かれ、『Globo Esporte(グローボ・エスポルチ)』に対し次のように話した。
「これは大きな内部抗争だ。最初は4気筒の予定だったが、最終的にはV6(直列6気筒)になった。これからいったいどうなるのかよくわからないよ。でも今から3年後のことだよ! そのころにはF1に僕はもういなくて、ディズニーランドでジャンクフードを食べてジェットコースターに乗ったりしてあそんでいるさ」と、笑いながら答えた。
3年後の2014年には42歳になり現在最年長ドライバーであるミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)と並ぶ。だが、今バリチェロにとって重要なのは2012年のシーズンを引き続きF1で過ごせるかということだ。
「F1にサプライズはつきものだから、何の保証もできないんだよ。現時点で分かっていることは、トップチームのシートは既に埋まっているということだね。それ以外のチームはまだ今年の終わりまで何が起こるか分からないといったところだ」