フェラーリ、マクラーレン、レッドブルの3強による三つ巴の戦いの様相を呈してきた2011年シーズン。フェラーリのフェリペ・マッサは、シーズン終盤ではより力強いレースができると期待している。
シーズン前半戦に圧倒的な速さを見せつけてきたセバスチャン・ベッテル(レッドブル)。しかし、最近のレースではフェラーリとマクラーレンがパフォーマンスを向上させてきており、7月に開催されたイギリスGP、ドイツGP、ハンガリーGPの3戦でレッドブルは1勝もできなかった。
「僕はフェラーリとマクラーレンが今後のレースでさらに競争力を増してくると確信している。再びシーズン序盤のような、レッドブルのぶっちぎり状態になるとは思えないね」とマッサはブラジルの『O Estado de S.Paulo(オ・ エスタード ・ジ・サンパウロ)』に語った。
マッサは今季、直近のハンガリーGP(7月31日決勝)終了時点ではレッドブル、マクラーレン、フェラーリの3チーム、6名のドライバーの中では獲得ポイント数が最も少なく、首位のベッテルには164ポイントもの大差をつけられている。
「僕はこれまで硬い側のタイヤでちょっと苦労していた。でも、今年の残りのレースではもう使われないから僕にとってはいいニュースだし、励みになるね」と続けた。
今年からF1にタイヤを供給しているイタリアのタイヤメーカーのピレリは4種類のドライタイヤと、インターミディエイトタイヤ(濡れた路面用の浅溝タイヤ)、ウェットタイヤ(深溝タイヤ)の計6種類を用意している。マッサは4種のドライタイヤの内、摩耗は少ないがタイヤに熱が入りにくくグリップの低いハードタイヤを思うように使いこなせず、そのタイヤの使用を義務付けられていたレースで苦戦を強いられていたようだ。