2011年F1第12戦ベルギーGP決勝が、8月29日(日)の現地時間14時(日本時間21時)からスパ・フランコルシャン(1周/7.004km)で行われ、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がタイヤに問題を抱えながらも追い抜きを繰り返して優勝。小林可夢偉(ザウバー)は、上位まで浮上していたものの接触で順位を落とし、12位に終わった。
天候の変化により、波乱のレース展開になることが多いベルギーGP。しかし今年のレースは、天候が変化しなかったものの、手に汗握る激しい戦いとなった。ポールポジションからスタートしたセバスチャン・ベッテル(レッドブル)は、ペースが速かったものの、ブリスターと呼ばれるタイヤの異常摩耗に悩まされ、ライバルの多くよりも1回多くタイヤを交換することに。しかし、速さでブリスターの問題を振り払い、コース上での追い抜きを繰り返して今季7勝目をもぎ取った。
2位から10位までの結果は次のとおり。
2位マーク・ウェバー(レッドブル)、3位ジェンソン・バトン(マクラーレン)、4位フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、5位ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)、6位ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)、7位エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)、8位フェリペ・マッサ(フェラーリ)、9位ビタリー・ペトロフ(ロータス・ルノーGP)、10位パストール・マルドナード(ウィリアムズ)までがポイントを獲得した。
小林可夢偉(ザウバー)は、スタート直後に上位で接触による混乱があったことを利用して順位を上げる。一時は4番手まで順位を上げたが、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)に抜かれる際、再びハミルトンに並びかけたところでハミルトンが可夢偉のほうへ寄せてきて接触。これで可夢偉は順位を落とし、最終的には12位でゴールした。
このレースのファステストラップは、マーク・ウェバー(レッドブル)が33周目に記録した1分49秒883だった。
いよいよ後半戦に突入したF1。次はフェラーリのおひざ元で行われるイタリアGP。第13戦イタリアGPは、9月9日(金)現地時間10時(日本時間17時)に開幕。決勝は、9月11日(日)現地時間14時(日本時間21時)にスタートする。
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