ザウバーのセルジオ・ペレスは、15日(木)にフェラーリのF1テストに参加したが、ペレスの走りをフェラーリが絶賛している。
ザウバーの新人ドライバーとして今季F1にデビューしたペレスは、フェラーリのドライバー育成プログラムの主要なメンバーでもある。そして将来的には、現ドライバーであるフェリペ・マッサの後任として抜てきされるのではないかともうわさされている。
フィオラノにフェラーリが所有するテストコースにおいて行われたテストで、ペレスは2009年型のフェラーリF1マシンで46周を周回したが、プログラムの責任者であるルカ・バルディセッリは、次のように21歳のペレスを評している。
「セルジオはテストが始まるや否や、すぐに積極的で速さのあることを証明した。非常に短い時間の中でうまくクルマに慣れてみせたよ」
「彼の年齢にしては非常に成熟している。フォーミュラカーレースにおける彼の経験の長さからすれば、驚くほどの理解力を示したよ」
しかし、ペレスが今回記録したベストタイムは、やはり育成プログラムのメンバーであるフランス人ドライバー、ジュール・ビアンキには劣るものだった。ビアンキは今年、F1直下のカテゴリーであるGP2でランキング3位になったほか、フェラーリF1チームの控えドライバーである。
ペレスは、いつの日かフェラーリのドライバーとなることが自身の目標だと認めている。
「これからどうなっていくかなんて分からないけど、僕の夢はチャンピオンになることだよ。そしてもしフェラーリのようなチームでそれが実現できればいいだろうね」
フェラーリのチーム代表であるステファノ・ドメニカリもまた、ペレスを称賛している。ドメニカリはスペインのスポーツ紙『AS』に対し、ペレスについて次のように語った。
「彼は素晴らしいシーズンを過ごしていると思うよ。彼はF1で素晴らしいドライバーになるだろうね。うまく順応しているし、謙虚だから、大きく成長できるだろう」