フェラーリのチーム代表を務めるステファノ・ドメニカリは、2013年以降に新たなドライバーをフェラーリのクルマに乗せる可能性を否定していない。
フェルナンド・アロンソは来季以降についても長期の契約をフェラーリと結んでいるが、もう1人のドライバーであるフェリペ・マッサとは2012年シーズン終了時までの契約しか結んでいない。
次のフェラーリドライバーと目される中でも一歩リードしているのは、フェラーリのドライバーアカデミーに名を連ねるフランス人GP2ドライバーのジュール・ビアンキとザウバーから今季F1デビューを果たしたセルジオ・ペレスの2人だ。
ビアンキとペレスが2013年にフェラーリドライバーになる可能性について、スペインの日刊スポーツ紙『Marca(マルカ)』に尋ねられたドメニカリは次のように答えている。「2013年以降かい? うーん、イエスだね。ビアンキは素晴らしい才能を持っていて、今季GP2でいい成績を残しているけれど、まだ成長すべき点があるし来シーズンも経験を重ねる必要があるね」
「来年ビアンキがどうなるか、今の時点では答えられない。けれど、彼を信じているから投資したいと考えているのは確かだ」
「セルジオはザウバーとの契約も残っていて未成熟な部分もある。今はゴールを設定しないのが最良の選択だ。2人ともいい2012年シーズンを送れるといいね」
さらに同紙は、将来のフェラーリの体制に関するあるうわさについてもドメニカリに質問をぶつけている。かつて“クラッシュゲート”と呼ばれる八百長疑惑でF1を追われたフラビオ・ブリアトーレがフェラーリのチーム代表になる可能性もあるのではないか、と。
この質問に対して指で丸い形を作って見せたドメニカリははっきりと「ゼロ!」と答えた。