フォース・インディアのチーム代表を務めるインド人実業家のビジェイ・マリヤが、マクラーレンとフォース・インディアの関係はなんら問題ないと断言。各F1チームの対立が深まる可能性が出てきた。
現在、F1において「コンストラクター(製造者)」の定義が議論の的になっており、11月3日(木)にはスイスのジュネーブで開かれるF1委員会の会合で、「コンストラクター」の定義見直しについて話し合われる予定だ。
F1では、各チームとも独自にマシンを設計・製造する「コンストラクター」であることが義務づけられている。しかし、F1マシンの開発にはばく大な資金が必要なため、コストを抑制する目的で、ライバルチーム設計のマシンによる参戦を認めるべきだとの意見がある。また、下位チームが上位チームと技術提携を結ぶことで、マシンの開発費用を抑える動きが近年のF1で広がってきた。
ライバルへクルマの設計を提供する「カスタマーカー」の解禁を支持する勢力の筆頭と言われているのはフェラーリとF1の最高権威バーニー・エクレストン。両者はマクラーレンがフォース・インディアと提携状態にある点などを挙げ、これらのチームがすでに「コンストラクター」の定義を逸脱していると主張した。
フォース・インディアはマクラーレンから油圧系統やギアボックスなどの供給を受けている。フェラーリらの主張に対し、フォース・インディアのチーム代表であるマリヤは、フランスのウェブサイト『autohebdo.fr』へ次のように語っている。
「われわれとマクラーレンの関係はすでに3年に及んでいる」
「もしわれわれ(の関係)がコンコルド協定に抵触しているのなら、ずっと以前にパドックの人々から異論をとなえる声が上がっていたはずだ」