先日アブダビで開催されたF1若手ドライバーテストにおいて素晴らしい走りを見せたジャン・エリック・ベルニュが、F1でマーク・ウェバー(レッドブル)に並ぶ働きぶりをできる、と自信を見せた。
フランス出身21歳のベルニュはレッドブルのドライバー育成プログラム最有望株。今回の若手ドライバーテストでは年間王者セバスチャン・ベッテル(レッドブル)の2011年マシン「RB7」に乗り、3日間の全セッションで最速タイムを叩きだした。
現在トロ・ロッソのテストドライバーとして金曜日のフリー走行にも出走しているベルニュ。今シーズンのF1最終戦となるブラジルGP(27日決勝)でも、セバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)のマシンに乗りフリー走行に参加する予定だ。しかも2012年はそのブエミに代わり、レースドライバーの座を射止めるではとさえ言われている。
一方でベルニュ本人の目標は高い。トロ・ロッソの「親チーム」とも言えるレッドブルで、ベッテルのチームメートになれると胸を張る。
「若手ドライバーテストを終えたとき、イアン・モルガン(レースエンジニアリング責任者/レッドブル)のコメントをみたらとても高評価だった」
「もちろんトップチームが若手ドライバーを起用することにとても慎重なのは分かっているよ。唯一のケースは、マクラーレンがルイス・ハミルトンを起用してうまくいったというくらいだよね」
「若手ドライバーテストはF1の実戦みたいに3日を要するものだったけれど、体力的に何の問題もなかったよ。もしレッドブルに入れてもらえたら、ウェバーに並ぶ働きができると思う。そんな印象を受けたよ」とベルニュはテストを終えた感想を母国フランスの『Le Nouvel Observateur(ル・ヌーベル・オプセルバトゥール)』に語った。
しかしベルニュに浮き足立った様子はなく、次のように締めくくっている。
「でもまだ道は長いということは理解している。そして次のステップはブラジルGP(27日決勝)だ。ブラジルGPで金曜日のフリー走行を走ったら、あとは来シーズンどこでどうしているかが決まるのみだね」