ピレリのF1部門責任者のポール・ヘンベリーが、小林可夢偉(ザウバー)は今年3番目にタイヤをうまく使っていたと語った。
ヘンベリーは、史上最年少でF1王座連覇の偉業を成し遂げたセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が、“明らかに”2011年のピレリタイヤを最も使いこなしたドライバーだと称賛。そして、次のように加えた。
「しかし、ジェンソン・バトン(マクラーレン)も、非常にうまくタイヤを使っていた。その次がザウバーの小林可夢偉とセルジオ・ペレスだ」
また、2012年に導入されるタイヤはこれまでよりも軟らかいゴム質にり、それが今季硬めのタイヤで熱を入れることに苦戦したフェラーリにとって有利になるだろうと『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に語った。
「すべてのチームがこれによって恩恵を受ける。しかし、その中でもフェラーリは特にそうだろう。現在のミディアムタイヤが、来年のハードタイヤの位置付けになる。そのためタイヤは全体的に今年よりも軟らかくなる」
またヘンベリーによると、来シーズン序盤戦でのピットストップの回数を増やすことも、タイヤを軟らかくする目的とのことだ。最近のレースでは各チームやドライバーが消耗の早いピレリタイヤに順応してしまい、レースを刺激的なものにする材料が減ってしまったためだという。
「今シーズン序盤、各ドライバーの平均ピットストップ回数は3~4回だった。ところが終盤戦を迎えた今じゃ、大体2回のピットストップになってしまっている。来年は平均3回のピットストップが各レースで行われるように作業を進めていく」とヘンベリーは付け加えた。