ウィリアムズのルーベンス・バリチェロが、F1残留に向けた想いを吐露した。
29日(火)、キミ・ライコネンがロータス・ルノーGPと契約を結んだことが明らかとなった。当初ウィリアムズに加入するものと考えられていたライコネンとウィリアムズの交渉が突然決裂したのは、両者の間でライコネンの報酬額について意見が対立したためだとされている。
ライコネンとウィリアムズの交渉決裂により、39歳のバリチェロ残留の可能性も高まったが、バリチェロ本人は母国ブラジルの『Globo(グローボ)』へ、次のように述べた。
「大きな(金額の)契約はいらないんだ。ただ僕が必要としているのは、来年どこか競争力のあるところで走ることだよ」
その記事によると、バリチェロはHRTやヴァージン、あるいはケーターハム(現チーム・ロータス)といった2010年からの新規参戦組を選択肢からはずしているようだ。
もしバリチェロが来季シートを獲得できなかった場合、先週末にインテルラゴス・サーキットで行われたブラジルGPがバリチェロにとって最後のグランプリとなる。そのため、カメラもバリチェロがフィニッシュラインを越え、ピットに戻ってくるまでの間、地元の観客に手を振る姿を長く映しだしていた。
「ファンは間違いなく、僕がお別れのあいさつをしているんだと考えただろうね。でも僕はただ手を振っていただけだよ。僕はF1に戻ってくるし、当然そうなるべきだと思っている」
「F1では多くのドライバーがやってきては、そして去ってゆく。プレッシャーがあまりにも大きいからね。それはF3やGP2とは比べ物にならないんだ」
「多くの速いドライバーがF1を辞めたよ。なぜなら幸せだと感じられなかったからさ。モントーヤ(ファン・パブロ/2006年シーズン途中にマクラーレンを離脱しNASCARへ転向)がF1を離れるとき、彼が言っていたのは“F1はつまらない”ということだけだった。でも、僕はF1が好きなんだ」