放出決定のビタリー・ペトロフ、2012年の予定を今月中に発表へ

2011年12月13日(火)

ロータス・ルノーGPからの放出が決定したビタリー・ペトロフの今後の予定が今月中に発表されることがわかった。ペトロフのマネジャーが明らかにした。

ペトロフは2012年まで現行の契約が有効だったが、2011年のGP2王者ロメ・グロジャンにシートを明け渡すこととなった。これら一連の出来事についてペトロフのマネジャーであるオクサナ・コサチェンコは『sportbox.ru』に対し「この2シーズンの間ビタリーを支えてくれたパートナーやファンにお礼が言いたい」とまず感謝の気持ちを述べている。

さらに『Ria Novosti(リア・ノボスチ)通信』によれば、コサチェンコはチームとペトロフとの関係が変わってしまったことを嘆きつつも、今後への可能性を強調している。

「ロータス・ルノーGPとの関係は今でも良好だということをここではっきりと言っておきたい。現在はチーム側と一緒にビタリーの今後の新たなプランを考えている」

「今後については今年中に発表する。ペトロフのキャリアはここで終わりではなく、あらたな段階へと進むだけだ」

ペトロフはマルシャ(現ヴァージン、来季から名称変更)への移籍がうわさされている。マルシャはペトロフの母国ロシアのスーパーカーのメーカーで、来季からチームのパートナーになることから起用の憶測が出始めた。しかし、マルシャは2名のドライバー(ティモ・グロックと、新人のシャルル・ピック)起用をすでに発表済みで、ペトロフの移籍が決まればグロックの放出が濃厚とみられている。

コサチェンコは次の選択肢となる2チームと話し合いの場を持ったことは語ったが、チーム名を明かすことはなかった。

ペトロフ放出には他にも様々な憶測が流れている。『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』紙は、F1復帰とロータス・ルノーGPへの加入を先日発表したキミ・ライコネンが、ピレリタイヤでの走行経験豊富なペトロフに負けてしまうことを不安視したことから、チーム側がペトロフ放出を決定したという説を報道している。

一方で、ペトロフの潤沢(じゅんたく)なスポンサー資金がマルシャにとって魅力的である、というかなり現実的なうわさもある。マルシャが2010年末までの14カ月間でチームは5500万ドル(約42億8000万円)の損失を計上したことも報道で明らかになっている。

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