FOTAの結束を危うくする大規模チームの金遣い

2011年01月11日(火)

F1チームを取りまとめる組織FOTA(フォーミュラ1・チームズ・アソシエーション)のホームページから、ヒスパニア・レーシング(HRT)のロゴが取り払われてしまった。

なぜスペインの最弱チームが協会を脱退したのか、いくつかの理由が上がっている。ある者は、10万ユーロ(約1,000万円)の会費が払えず会員資格を停止させられたと指摘する。

別の理由としてイタリアのスポーツ紙『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は、大チーム、とりわけレッドブルがRRA(Resource Restriction Agreement/資金制限協定)の取り決めを破っておよそ6,000万ユーロ(約64億2,300万円)も余計に費やしたことから、HRTが協力姿勢を引っ込めたと解説している。

さらに、メルセデスGPはKERS(運動エネルギー回生システム)の開発でRRAの上限を守りそうもないといううわさもある。

スペイン『EFE』通信は、HRTの脱退をきっかけに、さらに多くのチームがFOTAを抜けるかもしれないと伝えている。もし現実となれば、F1最高権威のバーニー・エクレストンを相手に行う商業権の重要な交渉を前に、組織の弱体化が心配される。

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