ウィリアムズに続いて株式市場に打って出るのではないかとみられるザウバーチームだが、ペーター・ザウバー代表はこれを否定した。
ザウバーチーム同様、完全な独立系チームであるウィリアムズは最近、チームの将来を「確固たるものにする最善の方法」として、株式の公開を発表した。
ウィリアムズは今月末、フランクフルト証券取引所で株式の28%を売りに出すが、依然としてフランク・ウィリアムズ(ウィリアムズ/チーム代表)が過半数の株主にとどまる見通しだ。
ザウバーの前身であるBMWは、F1撤退後に投資会社『カドバック』への売却を試みるも失敗。チームを取り戻したザウバーは、将来を見据えての再構築に取り組んでいる。
あと数年で70歳を迎えるザウバーは以前、いつまでもレースの最前線にとどまるつもりはないとの気持ちを表明している。4日(金)の時点では、ウィリアムズの後を追って株式の上場を行う考えは、ザウバーになさそうだ。
ザウバーは、「正直言って、なぜ株を上場するのか、その理由が分からないよ」とF1公式サイトで語っている。
ザウバーが株を公開しないのは、大富豪カルロス・スリム率いる新スポンサーの『テルメックス』が将来、チームを引き継ぐかもしれないからと言われる。
だがザウバーは次のように自らの姿勢を維持する。「そうは思わないよ。決してカルロス・スリムが直接チームと関わるような計画ではない。それに私としては心底、チームの全権を再び掌握できて気分が良いんだ」