1990年のヘリコプター事故で右腕を切断し、F1には復帰できなかったものの、スポーツカーレースやツーリングカーレースに復帰したアレッサンドロ・ナニーニが、ロバート・クビサ(ロータス・ルノーGP)はきっとレースに復帰するはずだと語った。
クビサは、ラリーのクラッシュで重傷を負っており、特に右腕の損傷が激しいと報じられている。事故直後には、手を切断する可能性もあったとのことだが、切断することは免れた。しかし、担当医はまだ予断を許さない状態だとしており、今後、切断の必要性が出てくる可能性を否定していない。
そんな中、ナニーニは『Gazzetta Sportiva(ガゼッタ・スポルティーバ)』で次のようなコメントを残した。
「彼と私のケガは違う。彼の腕は切断されていない。神経も腱(けん)も、筋肉も、元に戻るよ。時間の問題だ」
「間違いなくロバートはレースに復帰する」
クビサを担当している手の専門医イゴール・ロッセロは、今後の見通しを予想するのは「不可能」だと語りつつ、次のように加えた。
「神経システムに関しては、どうなるのか予想できない。だが、アレッサンドロ・ナニーニが復帰できたのなら、クビサも復帰できるはずだ」