ロバート・クビサ(ロータス・ルノーGP)は、6日(日)に見舞われたラリーのクラッシュで、まひ状態になることを心配していたようだ。クビサのマネジャーが明かした。
当初は命に別状はないと報じられていたクビサだが、イタリアの病院へ運ばれた際には危機的な状態にあり、その後、7時間の緊急手術を受けた。手術後は薬で眠らされた状態になり、7日(月)の朝には目を覚ましたものの、再び薬で眠らされていた。
その後、目を覚ました際にはお見舞いに来た関係者にも会っているクビサだが、『O Estado de S.Paulo(オ・ エスタード・ジ・サンパウロ)』によると、マネジャーであるダニエーレ・モレッリが次のように明かしていたようだ。
「ロバートは私に、今回の事故でまひ状態になるのか聞いてきた。正直に答えるよう言われたよ」
「私は彼にまひにはならないと答えた。時間とともに、すべての傷が治るとね」
モレッリがクビサへケガの状態を伝えたとの報道もあるが、『Autosprint(オートスプリント)』によると、切断寸前になっていた右手の状態など、クビサはケガの状態をすべて把握しているわけではないという。
さらに『Autosprint(オートスプリント)』は、クビサは事故のことを一切覚えていないとも伝えた。
また、クビサはモレッリに対し、前ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世の写真をベッド脇に持ってくるよう頼んだという。クビサは、自身と同じくポーランド出身であるヨハネ・パウロ2世の名をヘルメットに入れている。2007年のカナダGPでクルマが大破するクラッシュに見舞われたものの、軽傷のみで済んだ際には、ヨハネ・パウロ2世によって守られたと話題になっていた。
「ロバートは痛みを和らげるため、鎮静剤を投与されているが、彼は笑顔を見せている。彼は大丈夫だ。戦いは終わりだよ」とモレッリは安心したように語り、さらに続けた。
「彼は強く、絶対に屈しない男だ。以前よりさらに強くなって帰ってくるよ」