ニック・ハイドフェルドが、ロバート・クビサ(ロータス・ルノーGP)の代役シート獲得に大きく近づいたようだ。
趣味として参加したラリーでクラッシュし、重傷を負ったクビサは、少なくとも数ヶ月はF1を欠場することとなった。そのクビサの代役最有力候補になっているハイドフェルドは、12日(土)にヘレスで行われたテストにロータス・ルノーGPから参加し、この日のトップタイムを記録した。
ロータス・ルノーGPのチーム代表エリック・ブーリエも、「非常に前向きな」印象を受けたとハイドフェルドを評価している。
ハイドフェルドはF1の公式ウェブサイトへ、「将来のシートを獲得するため全力を尽くす」と心に決めて作業を始め、最終的にはクルマの開発プログラムを行っていたと12日のテストを振り返った。
「僕が朝に乗り始めた時に比べると、午後にはすでにクルマが変わっていたと思う。テストの間に、クルマを進歩させられたと思うよ」とハイドフェルドは加えている。
しかも、ハイドフェルドはわずか15周を走った時点で、2010年からチームに所属していたビタリー・ペトロフよりも速いタイムを記録していた。
「確かに、いい働きをできたと思う」とハイドフェルドは自信を見せつつ、こう加えた。
「他人があのタイムをどう解釈するか、それは僕が決めることじゃない」
また、2010年のF1チャンピオンであるセバスチャン・ベッテル(レッドブル)は、ロータス・ルノーGPに乗ったハイドフェルドが「かなりいい感じだった」と話しており、次のように加えた。
「あのルノー(ロータス・ルノーGP)は、僕たちがバレンシア(前回テスト)で見たものより、かなり競争力が高そうだったよ。それに、彼の引退は延期されそうだね」