F1復帰を目指してリハビリに励んでいるロバート・クビサ(ロータス・ルノーGP)が年内に復帰した場合、現在クビサの代役を務めているニック・ハイドフェルドはシートを失うことになるようだ。
クビサはF1開幕前の2月に参加したラリーの事故で大ケガを負い、数度の手術を経て現在はF1復帰を目指してリハビリに努めている。しかし、仮にクビサが今シーズンの終盤でレース復帰できるまでに体調が回復したとしても、恐らくは継続安定性の観点から、2011年シーズンは最後までハイドフェルドがロータス・ルノーGPから出場するとみられていた。
だが、ロータス・ルノーGPのチーム代表であるエリック・ブーリエは、クビサの出身国であるポーランドの『Sport』誌へ次のように語り、そのうわさを否定している。
「状況はとても明白だよ。われわれはロバートとの間にある合意をしていて、それについてはニックもよく知っていることなんだ。もしロバートが回復し復帰できる状況になったら、彼は戻ってくるということをね。それでこの話はおしまいだ」
「それ以外の可能性はないよ。私自身がその契約にサインしたんだからね!」
「ロバートはとても順調に回復している。最後の手術の後はしばらく体を休める必要があったが、今はものすごく頑張ってリハビリしている。最近は彼と会っていないが、少しだけ話をした」
「私は彼のマネジャーであるダニエーレ・モレッリやチェッカレッリ医師(リカルド・チェッカレッリ/ロータス・ルノーGPのチームドクター)と定期的に連絡をとっているが、彼らによると状況は期待以上によくなっているようだ」
モレッリは最近、11月27日に決勝が行われる今シーズンの最終戦、ブラジルGPでのクビサ復帰が可能かもしれないと発言したが、ブーリエはこれについて「そうなることを望むよ。今言えるのはそれだけだ」と述べている。
また、最近になって、ロータス・ルノーGPの首脳陣とクビサのマネジメントサイドの間に対立があるとの報道がされているが、これについてブーリエは次のように答えていた。
「1つだけ言える。もうすぐクビサとメディアの間で直接的なやりとりが行われるようになるだろう。イギリスGPの後になるだろうが、われわれはともに問題を整理する」